ネトゲ廃人夫最後(であってほしい)のわるあが記 ※重い内容が苦手な方はスルー推奨※
※重い内容が苦手な方はスルー推奨です。
お盆のオフィスに響いた義弟からの不吉な電話
会社の夏休みは6月から10月の間にシフトで取れるので、例年通り仕事していた去年のお盆、突然携帯に義弟から電話がかかっていました。
それによると、認知症+糖尿病でも独り暮らしでがんばってくれている義母に、夫がお金を無心する電話を何回も入れていて、しつこくてしかも義母が認知症でうまく話が通じないからと怒鳴ってきて困っているといった内容でした。
「…とうとうそんな日がきたか。」と、内心うんざりしました。
いくら義母が地方公務員だったの義父の年金で、比較的裕福とはいえ、これからお金がかかるであろう義母のお金をよくもあてにできたものです。
夫に事実確認のために連絡すると、ほぼ事実で、かつ義妹に怒鳴られたとのこと。当然です。
「いちばん借りちゃいけない人から、お金を借りようとしたんじゃない?」ため息交じりに言いました。この人は、根っこから腐っているんだ。
自分からは何の努力もしないくせに、こうやって病気の義理の母親や、私からお金をどんどんむしり取っていくんだ。最低にも程があるよね…。これって絵に描いたような、ダメ人間そのものです。それが自分の夫だなんて…。
義母の人生最初で最大の失敗
義母の実家は地方の裕福な農家で、男兄弟のなかのたったひとりの女の子として、それはそれは大切に育てられたそうです。そして、義父と結婚。そこで、男の子二人の母親となりました。ちなみに夫は長男です。義母はあらためて、そこでも姫状態です。男2人兄弟の母親で、どこかずれた感じになってしまう方がたまにいますが、彼女はまさに一生涯姫として過ごしていたのでしょう。
私にとってはとても優しくて、大好きな義母でしたが、思い通りにならずかんしゃく持ちの長男夫のことは、あまり好きではなかった様です。
義父が亡くなってから、全て義弟を頼るようになりました。
ちなみに義弟は、やはりまったく夫が苦手で、どちらかというと仲が悪い兄弟だったようです。
義弟の家を自宅の2件隣に建てさせ、老後は安泰な筈でした…が、義妹と折り合いが悪く、孫たちの面倒を全てみていたにもかかわらず、義母が認知症になる1年前くらいから、義母を家族ぐるみで一切無視するようになりました。
そういう訳で、義父が病死してから彼女の人生は誰も守ってくれず、夫に金をせびられ、義弟一家からネグレクトを受けるという悲惨な人生に一転したのです。
心が乾いてしかたがない…
ここまで全てが腐っていてどうしようもないと、笑いしか出てきません。
みんなにこれだけ嫌な思いをさせてやるネトゲは、どれだけ楽しいのでしょうか? 終わりすぎていて、叱る言葉もでてきませんでした。
しかも、大家さんに払ってと2週間前に渡しておいた家賃は、使い込んでしまっていて、大家さんにもお詫びの電話をしなくてはいけないという徹底ぶりでした。この時はさすがに、離婚したい気分が最大に達した瞬間でした。
今日のエントリーは、重すぎて読んでくださった方どうもすみません…。
ネトゲ廃人夫がギリギリ首の皮一枚で棄てられなかった理由
◼︎別れる理由はたくさんあった
このブログをご覧いただいているみなさまには、逆にどうして離婚しなかったのか不思議に思われている方も多いのではないでしょうか?
その通り。
わたし一人の稼ぎで、物持ちの夫を捨てて、手頃な広さ+家賃の家に引っ越せば、全ては簡単に解決するのです。
何回もそうしたいと考えましたし、夫に提案しました。
◼︎子煩悩はかすがい
ものすごい面倒臭がりの夫ですが、こどもたちは可愛い様です。
今まで保育園に朝連れて行く部分は夫が担当してくれていたのですが、さらにそれに加えてわたしが残業した時にはお迎えにも行ってくれるようになりました。
朝出勤前に朝食に加えて夕食を用意しておけば、わたしが残業を終えて帰宅するころには、こどもたちをお風呂に入れて、食事を食べさせてくれるまでに成長(?)してくれました。
また、早朝残業や朝ヨガに行く時は、娘を小学校に連れて行くのも、息子を保育園に連れて行くのも1人でやってくれるようになりました。
ちなみにこの域に到達するまでには、ネトゲをやりはじめる夫をその都度捕まえて、「あなたの収入は現実として、主婦パートレベルに近づいてきている。ということは、あなたが主婦並に家のことをやって、わたしはそうとう詰めて残業しないと、生活自体が立ち行かないレベルにある。」ということを、毎日毎日くどくどくどくど言い続けました。
この部分については、会社で気難しいおじいちゃま達と根気良く付き合い続けた経験が役に立ったような気がします。
自分がどれだけ、しつこく人に言い続けることができるのか?
「目の前の夫ひとり説得できなかったら、わたしは世の中の誰ひとり説得することができないし、この事態を何一つ変えることができない。」と大げさなくらいに思い込んで、ひたすら地道に説得+交渉に日々あたりました。
◼︎魔がささなかったわけでもない
人生ってほんとうにおかしなもので、こういうタイミングで、高校で同級生だった社長と再会して、迂闊に飲みに行ったら、「愛人にならない?」っていう悪魔の囁きもあったのですが…、ユニクロの下着と授乳ブラのおかげで過ちは犯さずにすみました。。。
◼︎ユニクロの下着最強伝説w
あの日身につけていたのがユニクロの下着じゃなくて、ペルラ(持っていないけど)とかVictria's Secret あたりだったら、今ごろこういうブログ書いてませんね。。。
忍び寄るブラック家計簿
その始まり…
今思い返すと2012年の秋、息子の産後半年ぐらいから徐々に夫がネトゲ廃人化し、ブラック家計化が進行しました。
家賃1/3が払われなくなり、社会保険料やクレジットカードの請求が払えないから、お金を貸して欲しいと言われ、今までちょこちょこ返してくれていたので、言われるままに貸してきました。
ところが、2012年の年末に8万円返してきてから、翌年9月に15万円1回しか返って来ません。この時点で、私からの借金は200万円を超えていました。
仕事が来ないから仕方ない?
わたし自身は女性が本格的に社会進出してきた時代に就職した世代で、最初に就職した会社では、女性営業として表にたって活躍させてもらってきました。
そんな自分が夫を見ていて疑問だったのは、どうして全く営業しないのに仕事がくるのだろう?という事でした。震災まではそれでぎりぎり回ってきていたのですが、震災後1−2年ぐらいは減っているけどぼちぼちで、3年目からはほとんど仕事が無い状態になってきています。
このインターネット全盛時代に、紙の本はよほどターゲットを絞ったものでなければ売れず、雑誌を購読していた人たちはほぼ全員スマートフォンに移行しています。いわば出版関連自体が現在進行形で、炭鉱業・造船業・鉄鋼業で繰り広げられてきた衰退の過程にあるのです。炭鉱業・造船業・鉄鋼業でも、確かに現在において生き残っている企業はたくさんあります。そういった企業は、早いうちから多角化し、お茶を売ったり、化粧品を売ったり、生産拠点を人件費が安い国に移したりとリストラに加え対策を打っています。
夫はそういった現実から目を背けるように、ネトゲのわかりやすい目標設定、チームワーク、達成感にはまっていった様です。お金も無いので、こども手当やこどものお年玉をネトゲの課金に充てていた様です。
離婚って選択肢もあるよね
さすがにこども手当やこどもがもらったお年玉を、ネトゲ課金に充てていたと知った時には、我慢の限界に達していました。
それでも毎日隙を見てネトゲをやり始める夫に、「ネトゲの世界でネトゲに理解がある女のところに行って、養ってもらってよ!お前なんか消えろ!」と絶叫する毎日でした。
かなり本気でした。腹が立って、腹が立ってしかたがありません。殺さなかったのが、今でも不思議な位でした。(いやん怖い)
ネトゲ依存ってそもそも何なの?
で、ネトゲ依存ってそもそも何なの?
と思ってウィキペディアをみると、味気ない感じでまとまっていました。
コンピュータネットワーク(インターネット)へと依存し、会社・学校などに行けなくなったインターネット依存症、ことにテレビゲームの中でもネットゲームに熱中するあまり、これらゲームに過剰な依存状態を示す人間が存在する。
月額課金の作品では、数千時間もの膨大な所要時間で何年も課金が必要となる設定となっている場合がある。中国、タイ、ベトナムではプレイ時間が規制されており、韓国でも規制の動きがあるが、日本ではこのような規制は存在しない。この膨大な所要時間により、通常の(オフラインの)ゲームでは生じないオンラインゲーム依存症とも呼べる問題が各国で発生している。
韓国や中国では、10代や20代の人間が寝食を忘れてゲームに熱中し過労死してしまうという事態も発生している。これに関しては中国国内でも社会問題化しており、2006年7月には国家主導によるオンラインゲーム依存症防止プログラムが導入されることが報じられている[1]。
人の脳は、そもそも何かに依存しやすいようにできているのではないかと考えるのです。
ある特定の刺激を心地よいものとして認識し、心地よさをまた再現するために特定の刺激を好んで何回も繰り返す。それが、脳の癖みたいになって、特定の刺激なしには心地よさが感じられなくなってくる…みたいな。
頭の良し悪しは関係なく、いや頭が良い方が脳が怠けやすいので中毒状態になりやすいのかもしれませんね。ネトゲ、酒、たばこ、性的なもの、カフェイン、砂糖、あぶないお薬やハーブにせよ…。
そういうわけで、夫の脳にはたばこに加えて、ネトゲというバグが移植されちゃった訳なのですな。どうやって、デバッグしていくのか…? 奥さん腕の見せ所ですわ。
とりあえず周囲に助けを求める
親の反応
「(実家の家業がらみで)バイトしたいって!? 女性が多い職場に出入りするから、男の人は難しいよ。まずは旦那さんの仕事を尊重してあげないと。(超上から目線)お前がそういう態度だから、良くないんじゃないのか?え、ネトゲ?なんだそりゃ。まぁ、がんばれ!」
いやぁ…、そんなこと言ってる場合じゃあないんですがね…。
ママ友の反応
「…ああ、けっこう保育園や小学校で知ってるおうちで離婚しちゃうお家、多いんだよねぇ。あ、ネトゲ?私もよくやるよ。あはは。」
…こっちがどん引き。
保育園の先生の反応
「この前、○○ちゃんが朝遅かったので「どうして遅れたの?」と聞いたら、「パパが携帯でゲームをしていて遅れた。」と聞きました。(中略)あの…、夫婦喧嘩はお子さんから見えないところでやられた方が良いのではないでしょうか…。」
ごめんなさい。こっちも怒る時間とタイミングが、娘が起きている間位しか無いもので…。娘には、フォローを心がけます。ああ、また夫をとっちめなくては!
娘の反応
夕方帰宅した私がこっそり「パパまた携帯ゲームしていなかった?」と聞くと、「ううん、ゲームしていなかったよ。」。
私が怒らないように、嘘を言って夫をフォローしていた事実が後日発覚。けなげなり。
かれこれ1年ぐらい、この地獄の闘いは続きました。
夫をネトゲ無間地獄から連れて帰る方法
けんかが絶えない…
昨日のエントリーの最後に、「微妙に感じていました。」なんてかっこつけて書いたけど、正直そんなすかしたものではありませんでした。
だって、朝8時過ぎに家を出て、お昼45分で済ませて、仕事きっつきつに詰めて、職場のみんなに頭下げながらぎりぎりの時間まで精一杯がんばらせてもらって、駅まで走って帰る。
保育園についたら、またぎりぎりで、保育士さんたちに「すみませんっ!」って頭を下げながら、一日遊んで疲れてぐだぐだのこどもたちを家まで連れて家に帰ると…。
夫がネトゲしているんです。それも、家の中は洗濯物以外は、朝出かける前とそう変わらない…。洗い物は台所で山になっているし、夫のデスク周りはうす高い書類やらマンガやらの山。
いったいおまえは一日何をしていたんじゃーっ!!(怒)
疲れているから、こどもたちご飯食べさせなくちゃいけないし、そんな余裕は無いけど…腹が立って仕方がありません。
そんな訳で、毎日夕方はガチでバトルの時間でした…。
夫は最初は私がどうしてそこまで怒るのか、まったく理解していなかった様です。
それどころか、8時まではイベントがあるからネトゲをやらせて欲しいとまで…。
そんなこといわれたら、こっちはこっちで更にヒートアップして怒るしかないですね。
半年ほど、のどが枯れるまで怒り続ける日々が延々続きました。
夫が無職・無収入状態に…!
こんにちは。illumiです。
都内某所で問題児の夫と、小学生の娘そして保育園児の息子と暮らす、ワーキングマザーです。大学出てからずっと、趣味でいろんな会社(主にベンチャー企業)で働いてきました。
今の会社も創業間もない頃から携わってきて、企画や内部統制、IR、上場準備等担当してきましたが、復帰後はオペレーション系の仕事を担当しています。
一方、夫は出版系のデザイナーです。みなさんご存じの通り本が売れないこのご時世、年々目に見えて仕事が減ってきています。
時勢を見据えてWEBデザインにでも転身すればよかったものの、そこそこ食べられてきていたのが災いしたのか、流れに乗りそびれてしまいました。
家賃を払わなくなる
もともと私の方が収入が高かったので、家賃の1/3は夫が出す約束でした。ちょこちょこ遅れることはあっても、払ってくれていたものが震災後から目に見えて仕事が激減し、去年は一時盛り返したものの、今年に入ってからはパッタリ状態。それに伴い1/3の家賃も、全く払われなくなりました。
振り込み手続きは私が仕事と育児で多忙なため、お金を渡していつも夫に頼んでいましたが、ある日確認すると延々期日から2週間以上振り込んでいなかったことが判明。その分のお金は、クレジットカードの支払いに回されていた様です。慌てて大家さんに謝罪の電話を入れ、夫にさらにお金を渡して振り込ませました。
いっしょに外出しなくなる
都内だと移動はほとんど電車だったりするのでお金がかかること、とどめはネトゲをやりたいがために、なんだかんだと理由をつけて夫はひとりで家に残ることが増えました。たまにいっしょに外出や外食をしても、こどもたちや私の顔よりもiPhoneの画面を見つめている時間が長くて、そのためけんかが増えました。
ネトゲ廃人になった夫
仕事も無く、暇だったのでしょう。気がついたら、完全にネトゲ中毒になっていました。小さな子がいる共働き家庭の夜7時から9時は、戦場です。ところが、その時間にイベントがあるらしく、しかもギルドのリーダーかなんかになったようで、8時まではどうしてもネトゲをやらせて欲しいとのうのうと宣うありさまでした。(もちろん即却下)
わたし自身は面倒だし、時間もないのでやらない派だし、はまってメンタル弱った方を何人かリアルで見ています。あと、ネトゲで結婚した人たちもリアルで知っていて、微妙に感じていました。
(つづく)